かのアインシュタインは、なんと言ったか? 科学を突き詰めてゆくと、そこには「神」が見えると言った。また彼のこういう有名な言葉が残っている。
「私の知りたいのは、元素のベクトルだとかあれこれの現象ではない。神の思考だ」
アメリカでは議会に臨む前に、閣僚はそろって神に祈るし、法廷でも真実を神に誓うのである。世界の圧倒的成功者が、神に近づこうと祈りをささげているのに、日本人だけは、引き気味というか、無視する。
「神の思考」。別の言葉で言えば「宇宙の法則」ということだろう。こっちの言葉の方が日本人にとって、しっくりいくかもしれない。
たとえば、物は下に落ちる。だれが決めたのか分からない。だから神が決めたということになる。
引力は眼に見えるから分かるのだが、眼で見えない法則は他にも無数にある。空間は曲がっているとか、時間は存在しないとか、これは相対性原理でほぼ証明されているのだが、とにかく、宇宙は複雑な法則で成り立っているのである。
そしてナンビトも、その「宇宙の法則」(神の意志)に規定されているのである。崖から飛んだら、たちまち落下して命を落とす。太陽がなければ絶滅する。宇宙の法則に逆らっては、暮せないのである。
それと同じで、投資も「宇宙の法則」に逆らえば破産する。その辺をわきまえず、あの会社は有名なアナリストが推薦しているからといって闇雲に手を出す。で、いきなり会社の不祥事が浮上して株は紙くずになったりする。宇宙と寄り添っていないから、宇宙が盛んに発していた危険信号を感じなかったのだ。昨年の大津波で、象たちがいち早く察知して山に逃げ登った、あの感覚だ。
では、投資銘柄が発する波動を嗅ぎ分けるには、どうするか?
来月、いよいよ諸君の人生は、一段と輝きを増すはずだ。
投資と「宇宙の法則」
――海外不動産投資(8)
加治将一(かじ・まさかず)小説家・投資家。1948年、札幌市生まれ。1978年に渡米。15年間、保険、貿易、不動産関係の業務に従事。帰国後、執筆開始。著書にベストセラー『借りたカネは返すな!』等のビジネス書、『石の扉』などがある他、『妻を殺したのは私かもしれない』『借金狩り』等のサスペンス小説作品も評価が高い。近著に大評判の『性善説は死を招く』『あやつられた龍馬』がある。
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