大阪中之島を拠点に家具のデザイン・製作・販売、店舗や住宅のプロデュース、企業のブランディング、アートディレクションと幅広く活動するグラフ。今、最も元気なクリエイティブ集団は、バブル崩壊後、デザイナーや家具職人など仲間六人で組んだユニットが始まりだった。
「バブル期のデコラティブさや主張の強いデザインがどうも暮らしにフィットしなくて……ならば自分たちで作ってみようと思ったんです」と、代表の服部さん。
各自が腕を磨き、5年後にショールームができると話題に。中之島に移転後、オリジナル家具や活動スタイルが注目を集め、活躍の場も広がった。装飾を省き、使い手の暮らしに馴染んでいく絶妙なバランスのデザイン性とていねいなモノづくり。それをベースとする"さり気ない"スタイル提案が人気の鍵だ。
そんなグラフで見つけたのは、シンプルで飽きのこないデザイン、洗練の中にやさしさも漂う表情のリーフイージーチェア。広めの座面はソファくらいの高さで、ゆったりした座り心地。食事にも読書にも、うたた寝にもよい万能椅子だ。
「和の空間にも合うのでたとえば縁側に置き、ウィスキーを飲みながら寛ぐ……なんてことも。手入れしつつ長く使っていただきたいですね。私たちのデザインは80%で、使ううちに愛着が生まれ、暮らしに溶け込み、100%完成する。そういう使われ方がうれしいですね」。
モノづくりへの真摯な姿勢とバランスのよい感性が生んだ逸品は、日常をさり気なく素敵に、豊かにしてくれるはず。
さまざまな暮らしと寛ぎに
さり気なくフィットする椅子
graf(グラフ)のリーフイージーチェア
大阪が誇るクリエイティブ集団は
抜群のバランス感覚で飛躍
服部滋樹 graf代表、デザイナー。
大学では彫刻を学び、'93年、ユニット“decorative mode no.3”として活動開始。’98年、大阪・南堀江にショールーム“graf”をオープンし、’00年、中之島に工房を備える“graf bld.”設立。翌年ロンドン進出、’05年に東京ブランチ設立。
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家具の工房、ショールーム、カフェレストラン、ギャラリーが一体になったグラフビル |
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