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杉野正

しなの鉄道、埼玉高速鉄道を
再生させたサラリーマン社長

1958年、神奈川県生まれ。神奈川大学経済学部卒業後、ユニ・チャーム株式会社入社。89年より単身、サウジアラビアで市場を開拓し、成功させる。96年にヘッドハンティングされて、株式会社エイチ・アイ・エスへ転職、本社主催旅行支店長、本社総務部人事課課長、本社総務部次長、関東営業本部本部長、開発管理室室長などを歴任。02年田中康夫長野知事に見込まれ、しなの鉄道の社長に就任。同社の経営を黒字に転換させる。04年より、やはり赤字に苦しんでいた埼玉高速鉄道社長に就任。同社も再生させ、先頃、来春の神奈川県知事選への出馬を表明した。

「3ヵ月で、目に見える結果を出す。改革は方法論さえ間違えなければ、そんなに難しいことではないんです」

 「おかげさまで、社長に就任して2年目の今年3月期で、マイナスが5800万円になったんです。そして、9月の中間決算で過去最高益、黒字に転換することができる見込み。そういう意味では、血を止める改革はほぼ終わった。ですから、ボクのミッションは完了したんじゃないかなと思っているんです。この仕事は当初、「ミッション・インポッシブル」と言われていたんですけれどもね(笑)」
 開口一番、埼玉高速鉄道株式会社・杉野正代表取締役社長は呵々と笑いながらこう言った。2001年3月28日に開業した埼玉高速鉄道線(彩の国スタジアム線)。東京メトロ南北線・赤羽岩淵駅から浦和美園駅までの14.6キロを結ぶこの鉄道は、東京地下鉄と埼玉県、川口市、浦和市(現さいたま市)、鳩ヶ谷市が出資する第3セクター・埼玉高速鉄道株式会社によって、運営されている。路線距離は東京メトロ銀座線(浅草駅~渋谷駅/14.3キロ)とほぼ同じなのだが、1日当たりの利用者数は銀座線が渋谷駅1駅で22万3174人なのに対し、埼玉高速鉄道線は全線で約6万9000人(05年度)。開業以来苦戦続きで、赤字経営に苦しんでいた。そこで、同社は救世主として04年6月、社長に杉野氏を招聘したのだった。


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