小泉さんも、議員年金廃止などと細かいことを言わず、思い切って議員定数を削減すればいい。衆参合わせて722人を150人(衆院100参院50)くらいにすればどうだろう。議員一人に年間1億かかるとして、572億円の削減である。歳費を倍にしてもいい。数を減らして価値を上げるのである。そうすればデフレ議員も排除され、研修などしなくて済む。審議もスピードアップし、もっと前向きな議論になる。小選挙区も見直した方がいい。選挙区が狭いと、どうしても発想が縮こまってしまう。「我が日本」ではなくて、「我が町」からの発想に陥ってしまう。「まず範を垂れよ」である。そのうえで公務員の定数是正に踏み出せばよい。自らの痛みを伴わずして、改革なぞできるわけがない。
それにしても、日本人は理想を語らなくなった。ある調査によれば、我が国の閉塞を感じている人が八二パーセントに上ったとか。皆が国の未来に漠たる不安を感じつつ、あたかもそのシリアスさから目を反らすかの如くに、目先の出来事に一喜一憂している。
果してこれが健全なのだろうか。確かにGDPの伸び率は世界100位に落ちた。出生率も158位に低下している。遠からず韓国や中国にもキャッチアップされよう。もう日本だけが独り勝ちする時代は終った。だが今、必要なのはいたずらに喪失感に苛【さいな】まれることではない。国家の新しいコンセプトをたてることなのだ。数値ではなく、「こうありたい」という理想を糧とした時、国は甦ると思うのだが。
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理想を語らなくなった日本人
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