飲酒運転が後を絶たない。というのは錯覚で、もうじき報道の上では後を絶つだろう。
いまはこれがニュースの商品として盛り上がっている。だから続々とそのニュースが売り出されているが、商品性がなくなれば、ニュースとしては消えていく。
飲酒運転そのものは、昔も今もそんなに変らないと思う。自分自身いくらも目撃しているし、もちろん飲んで車に乗った人が必ず事故を起すとは限らない。だからまた飲酒運転が増えていく。そしてそのうちドカンとニュースになるのだ。
ヨーロッパで飲酒運転は当り前らしい。フランスでは昼食に必ずワインがつくし、それで車に乗らないかというと、現実には当り前のように乗るらしい。だから日本人もヨーロッパと同じに、というのはちょっと早計で、ヨーロッパ人は酒に強いのだ。日本人は酒に弱いのだ。だからそこは同じには考えられない。真面目、不真面目はその人の勝手だが、酒の弱さは自覚しないといけないだろう。
前に『優柔不断術』という本を書いたときちょっと調べたのだ。日本人は優柔不断が特徴である。どうしてなのか、ということをあれこれ書いたわけだが、そのとき酒の弱さが気になった。日本人はお花見ではふらふらに酔っ払う。でもそれを、まったくしょうがない、といって大目に見ている。
イギリスなどでは、そんなにふらふらに酔っ払わない。酔っ払う人間は軽蔑される。ぼくはイギリスのパブで、酔っ払った男がそこの主人につまみ出されるところを現実に見た。とにかくそもそもが酒に強いのだ。
日本で花見客が、ふらふらに酔っ払ってつい隣の女性にちょっかいしたりしても、まったくしょうがない、といってとりあえず軽くあしらうのは、酒に弱いということを無意識にも知っているからである。
どうしてこう違うのかと多少調べたところ、日本人、つまりアジア、モンゴロイドの人々は、西洋人に比べてアルコールの分解酵素が足りないのだ。肝臓での分解酵素にⅠ型とⅡ型とあって、いわゆる西洋人にはその二つが備わっている。でも日本人や蒙古系の人のほとんどはⅠ型しかないから、どうしても酔っ払う度合いが強いのだという。
酒と車は合わない
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