「「白いばら」を始めたのは、昭和27年。プロっぽくない接客の"アルバイトサロン"が大阪で流行っていたので、そのシステムの店にしたんです」(大住社長)
ブームになった昭和30年代にキャバレーに転業。以来、営業は半世紀となる。
この店の大きな特徴は、店先に掲げられた幅3メートルの日本地図。地図には「あなたの郷里の娘を呼んでやって下さい」との文言が添えられ、47都道府県ごとに在籍する約250名のホステスの名札が貼られている。40年以上、店長を務める山崎征一郎同社専務取締役は言う。
「銀座にありながら故郷の気分が味わえ、東京在住のお客様だけでなく、上京された地方の方々も安心できるようです」
ただ、半世紀、経営が常に順風満帆だったわけではない。例えばブームが去った後、一時は10店以上もあった銀座の大型キャバレーは次々と閉店。さらに、バブル崩壊で客足は遠のく。そんな中、山崎専務も手をこまねいたわけではない。旧来のセット料金(入場料を払えば、何時間でもOK)を、時間料金に変更したのだ(現在の料金は2時間以内9400円ほか)。銀座でも隆盛のキャバクラの料金システムに準じたのだが、前に増して料金を明朗にでき、客足も戻ったという。
「キャバクラと違い、うちは同伴もなければ、罰金もありません」(山崎専務)
「白いばら」の花言葉は「純潔」「尊敬」「私は貴方にふさわしい」。加えて、第二次大戦下のドイツ、ナチス独裁への抵抗運動を行った青年組織「白いバラ」も、店名の由来になっているとも思う。この店は時代に順応しながらも、おもねるところはない。

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