――矢内さんがお勧めする、これを知っていれば役に立つ、というシャンパーニュを教えて下さい。
「まずは『ドン・ペリニョン』。これは外せませんね。今季リリースされたばかりのヴィンテージ1999は、パーティ帰りのディナーで紹介したんですが、パーティの余韻をさらにゴージャスに楽しむのにもってこいでしょう。いろいろなシャンパーニュを知ってらっしゃる方が、やっぱりドン・ペリに戻って来るという点からもシャンパーニュの王様ですね。
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◎ドン・ペリニョン ヴィンテージ1999 |
それからシャンパーニュは、三種類ほどのブドウを混ぜ合わせて、そこのシャンパンハウスの特色を造っていくんですが、いわゆるノンヴィンテージで、そのメーカーが主力として出しているスタンダードタイプのシャンパーニュの中でお勧めが『ルイ・ロデレール』。重すぎず、軽すぎず、いろいろなシーンで使えます。食前の一杯から、軽いお料理まで。大手メーカーのスタンダードなクラスの中では、味わい的に頭一つ出る感じですね。
次に『ラルマンディエ・ベルニエ スペシャルクラブ』。スペシャルクラブというのは、小さいメーカーが、その年のいいものをちょっとだけリリースした特製なんです。ごく辛口のタイプでさっぱりしています。これはミネラル分が強く感じられるタイプで夏向きですね。暑い日のお料理にはいいと思います。
そして『アンリ・ビリオ・ロゼ』。辛口なんですけど、色合いがサーモンピンクで綺麗で華やかな感じですし、お花見などの春先にぴったり。ピクニックなどに持っていくのもいいですね。それから、今夜は決めたいというカップルにも向いています。こういうロゼのシャンパンは。色で酔います(笑)。
最後にちょっとマニアックなタイプとして『フランソワーズ・ベデル』を。シャンパンはふつうシャルドネ、ピノノワール、ピノムニエの三種類のブドウを使い、その中で黒ブドウのピノムニエは添え物的なんですが、このシャンパーニュはピノムニエ100%なんです。とても珍しいですね。そんなに強いコクのタイプではないんですが、面白いタイプです」。

(写真右から)
◎ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ
手入れの行き届いた200haもの自社畑をもち、40もの異なるクリュ(ブドウ畑)から最上のブドウのみを使用し、ひたすら時間と手間をかけ、高いクオリティを追求している。その味わいバランスと繊細さは、有名なリザーヴワインをブレンドすることから生まれている。12000円(ロアラブッシュでの価格)。
◎ラルマンディエ・ベルニエ ブランドブラン
エクストラ・ブリュット スペシャルクラブ 1999
家族経営のレコルタン・マニピュラン(自家畑からのブドウでシャンパンを造る生産者)で、シャルドネ種だけで造るシャンパーニュで、特にブドウの出来の良い年だけに造られる。クロワッサンやドライフルーツを思わせる上質な香りと風味があり、白ブドウ100%ならではのシルクのようななめらかな舌触りがある。12000円。
◎アンリ・ビリオ
グラン・クリュ・アンボネイ・ロゼ・ブリュット
ここのワイン造りの特徴は、畑に対する情熱に尽きる。ほぼオーガニックに近いスタイルで実にこまめに畑の面倒をみている。このロゼ・シャンパーニュは、剛毅な力強さ、柔らかさ、繊細さを併せ持ち、特に凝縮感のあるピノノワールの果実が感じられる一本。14000円。
◎フランソワーズ・ベデル
アントル・シエル・エ・テール ブリュット
「アントル・シエル・エ・テール」とは「天と地の間で」という意味で、自然派農法によるレコルタン・マニピュラン。ほとんどの作業は手作業で行なわれ、その緻密で妥協のない仕事ぶりは求道者的ともいえるほど。このシャンパンはピノムニエ種100%で造られ、エレガントで柔らかい甘味が膨らむ。また時間とともに実に味わい深く変化していく。16000円。
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