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特集――2007年問題

「定年力検定」でセカンドライフに備える!

 2007年は昭和に換算すると昭和82年。昭和22~24年に生まれた団塊の世代が、還暦を迎え始める年である。平成16年公布の改正高年齢者雇用安定法には、こう定められている。平成18年4月1日以降、定年を65歳未満とする企業は65歳まで安定した雇用を確保する措置を講じなければならない、と。しかし、まだ60歳定年が一般的。そのため、60歳定年による退職者激増で発生する「2007年問題」が取りざたされている――そんななか、昨年11月、ユニークな検定制度が誕生した。「定年力検定」、定年退職する人たちに必要になる、年金や保険などのセカンドライフで役に立つ知識を問う検定試験である。
「豊かで充実したセカンドライフを過ごすためには、どうすればいいか? 『定年力』とは、定年という区切りを迎え、セカンドライフに抱く不安を払拭する力のことです」
 「定年力検定」を主催するNPO法人「鹿児島県FPセンター」小浜洋一理事長はこう言う。試験は「年金」「保険」「税金」「資産運用」「不動産」「贈与・相続」の六科目あり、問題はすべて三者択一形式となる。各科目20問が出題され、一問5点の配点、全科目70点以上が合格要件。全科目正解率70%は、なかなかの難関に思える……。
 「セカンドライフには誰にも不安があると思いますが、自分で自分を守るためには、さまざまな経済的な知識が不可欠。そして、例えば年金なら年金がわかっていれば大丈夫というものではなく、税金や資産運用と関わることも多く、総合的な知識が必要とされます。しかし、これまでは専門的なものしかなかったので、一般の方々向けの検定試験をつくろうと思ったんです」(小浜理事長)
 小浜理事長はファイナンシャルプランナーでもあり、生涯学習の金融関連での講師を務めてきた。だが、「年金」「保険」「税金」「資産運用」「不動産」「贈与・相続」というように別々の専門的講義。受講者が本当に必要とする、総合的な知識を学べる場がないことに、隔靴掻痒たる思いを持ち続けていたという。
 「ただ、一科目ずつの受験も可能です。一科目ずつチャレンジしていくことを、生きがいにしていきたいと言われる受験者の方もいらっしゃいました。一方、ファイナンシャルプランナー試験の準備のために受験された20代の方もいました」(同)
 第一回の検定試験は昨年11月5日に鹿児島市で行われ、50~60歳代を中心に県内の35名が受験(合格者が16名もいたという! 他に全国各地から問い合わせがあった30名ほどに、試験後に問題と解答を送付)。告知期間が短く、県内からの受験者だけだったので、受験者はそれほど多くなかったが、反響は大きかった。地方紙、地方局はもちろん、全国紙、全国ネットでも報じられ、受験志望者からも問い合わせが殺到した。
「定年力検定」を主催するNPO法人・鹿児島県FP協会・小浜洋一理事長 「2月に二回目を福岡市、三回目を鹿児島市で開催する予定でしたが、4月に全国一斉で行うことになりそうです。日本各地の私たちのような金融関連NPOから、共催したいという申し出があったんです。今後は4月、10月に実施していこうと考えています」(同)
 第一回試験に合格した上位5人には、薩摩焼酎「定年」の二本セットほかが贈られた。アルコール度数30度の焼酎二本で、30(度)+30(度)=60歳という意味。手作り感が溢れるが、テキストブック出版の話も持ち上がり(現代書林より3月刊予定)、「定年力検定」は当初考えたよりも、はるかに大きな広がりを見せている。
 セカンドライフの人生設計は、経済が基本。「定年力検定」は、その指針となりそうだ。次に各科目から5~7問と解答・解説を載せたので、挑戦してみていただきたい。

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