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森下篤史

フードビジネスで快進撃する
テンポスバスターズ代表取締役社長

1947年2月13日、静岡県磐田郡水窪町生まれ。両親とも公務員、4人兄弟の長男。愛知県立新城高校を経て、71年静岡大学教育学部卒業。同年東京電気(現東芝テック)に入社、レジスターなどの販売を担当、4年でトップセールスマンとなる。その手腕を買われ本社勤務になるも、役員と対立し退社。業務用食器洗浄機製造・販売会社に専務として迎えられるが、社長に乗っ取りを疑われ、退社。82年自ら食器洗浄機メーカー共同精工(現キョウドウ)設立、代表取締役社長就任。その後、英会話学校、環境調査、回転寿司など新規事業に何度も失敗した末、97年に業務用中古厨房機器などを販売する株式会社テンポスバスターズを設立。「店長立候補制」「自動降格制度」「ドラフト制」「敗者復活制」「定年退職なし」などユニークな制度を採用して急成長させ、02年12月にはジャスダック上場を果たす。現在、直営34店舗、フランチャイズ5店舗。同社ホームページは、http://www.tenpos.co.jp/。03年アントプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパングロース部門ファイナリスト受賞。著書に『「戦いモード」で会社が変わる』。

「何度もつまずいて、もう一度挑戦することに慣れていった(笑)。ただ、常にボクは前向きだったんですよ」

 「60歳定年制というのは、いびつで異常なことだと思うんですよ。生産性だけでいうと、正直、高齢者はいないほうがいい(笑)。でも、自然な社会では、高齢者がいて、そのなかで生産性を上げようとしている。ですから、企業でも、高齢者をなくして、生産性だけを考えるのは、いびつだとボクは思うんです。もちろん、企業としては生産性を重視しなければいけないし、利益率を高めるためには高齢者は必要ないともよく言われる。でも、戦力にしたいとか、その人たちの価値を認めるとかではなくて、自然なほうがいいだろうと、うちでは定年制をなくしているんですよ」
 株式会社テンポスバスターズ・森下篤史代表取締役社長はこう言う。同社は業務用中古厨房機器などの販売など、ニッチでユニークな事業内容で快進撃を続けている。また、定年制がないこと以外でも、「店長立候補制」「ドラフト制」「敗者復活制」「社長の椅子争奪バトル」ほか、その人事制度には独特なものがある。
 「ボクは長男なので、毎月、百姓をやりに、田舎に帰っているんです。それで、90歳になる親父と段々畑を耕しているんだけれど、郷里に帰ると、うちの村では70歳、80歳、90歳になっても普通に働いていて、自分は若いくらい(笑)。それが、普通で自然な世界だと思うから、会社もそうしているだけです」
 テンポスバスターズには、60歳以上の従業員が100名以上いるという。
 「予防介護みたいになっているんですよ。うちの店の高齢の店員たちに話を聞くと、みんなびっくりする。例えば動脈瘤を4つ取った人が3ヵ月で復帰して、同じように働いている。医者が回復の早さに驚くくらいなんだけれど、やはり人間は身体を動かすことが基本になるんです」

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