「詫びる」ってどういうことだろう? このところ頻発(ひんぱつ)する謝罪会見を目にして、ふとそんな疑問が湧いた。余りにも誠意のこもらない、形式化された釈明が多すぎるように思えたからである。
手許にある『新漢語林』(大修館書店)を引いてみると、「詫」の字義(親字の意味)は、「(1)ほこる。(2)あざむく。(3)おどろきあやしむ」とある。(えっ、そんな意味だったの?)。
更に、日本でしか用いられない意味をあらわすマークの下には、「(1)かこつ。託に通じて用いる。(ア)かこつける。(イ)なげいて言う。うらんで言う。(2)わびる(ア)あやまる。謝罪する。(イ)佗・侘(さびしく暮らすなどの意)に通じて用いる」と記されている。
なるほど、そうだったのか。「事故原因は不正改造」としたパロマ工業も、「最近の1~2週間で担当社員による書類などの改竄(かいざん)がわかった」とした日興コーディアルグループも、消費期限切れの牛乳使用を、「埼玉工場の製造担当者が決めた」とした不二家も、データ捏造を孫請け制作会社のせいにした関西テレビも、「あざむい」たり「かこつけて」いたんだ。
ことさらに事態を矮小化して、己が身の安泰をはかっていると一連の報道に憤慨(ふんがい)していた私などは、一体どこへ怒りをぶつければいいのだろう。それにしても、関西テレビ社長の、「若干」発言はまずかった。さすがに「ジャパネットたかた」のCMに出てくる少年のように「ワカセン」とは言わなかったものの、「若干」はまずかった。記者に突っ込まれ、発言を訂正はしたものの、如何に事態を甘く見ていたかということが露呈してしまった。不適切な発言という他ない。
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発言には気をつけよう!
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