以前こんなことがあった。
「ぜひ私の、アメリカ仕上げの家を見てください」
と誘われて、お宅拝見とばかりに行ったことがある。
驚愕だった。どう見ても、日本の家屋なのだ。工法、屋根、窓、扉、100パーセント和風造りだ。
ところが当人は「この辺は、アメリカ住宅ばかり建っているエリアですから、合わせない日本の家屋など、困りもんです」とのたまう。
――おまえだよー
分かっていないのだ。無自覚が一番怖いのだが、区役所に勤める公務員だった。
こういうトンチンカンは放っておいて、投資家好みの家は決まっている。何度も言うが、最低70年の寿命があって、デザインのよい家。これしかない。
デザインがいいと、富裕層が群がる。富裕層の好みと、いいデザインはおおむね一致する。もちろんセンスの悪い富裕層もいるが、一般論として言っているので、そのつもりで聞いていただきたい。
なぜリッチな人の目が肥えているかというと、たいてい欧米に足を伸ばし、あちらの家を観ているからだ。なかには外国暮しが長く、骨の髄まで欧米風を認識している人もいる。
投資物件は、投資家の目に合わせなければ成り立たない。投資家は富裕層だ。
となれば、賢明なご同輩は、もう察しがつくと思うが、そう、富裕層の気に入るデザインでなければならないということだ。
そして、次の法則が成り立つ。
欧風家屋好み=開明的で投資派
和風家屋好み=保守的で定期預金派
もちろんこれは加治の独断と偏見による勘であるが、宇宙の法則と直結している勘なので、当たっているはずだ。
なにを言いたいか?
すなわち欧米デザイン住宅は、ダントツで投資家に狙われるということである。
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