銀座四丁目の交差点から、三越の裏手の道を入ると、クラシカルなたたずまいの洋館が目をひく。老舗の洋食屋が軒を重ねる銀座でも、多くの文化人や政財界人から愛され、ひときわその名を知られているのが「みかわや」だ。最近では、一度は行ってみたい憧れのレストランとして、若い女性やご婦人方にもたいそうな人気である。
昭和23年に建てられた趣のある建物の中に一歩足を踏み入れると、ゆったり落ち着いた店内は、当時のまま、時間が止まったような懐かしい空気が流れている。エミール・ガレのランプ、真っ白い木綿のテーブルクロスなど、レトロなモダンが息づき、ここにはまさしく古きよき銀座がある。
メニューを開けば、「ビーフステーク」「カニコロケット」といった料理名も、開店の頃から変わらない。
数ある人気メニューの中から、今回は特撰ビーフシチューを注文することにした。テーブルに置かれた瞬間、ふわっとデミグラスソースの香ばしい匂いが立ち上る。深いコクとほどよい甘みが絶妙なソースは、思いのほかくどくなく、これは確かに何度でも通いたくなる美味しさ。もちろん、じっくり煮込んだ肉は、とろけるように柔らかい。
特製タルタルソースが添えられたカニコロケットは、衣はごく薄く、カラッと揚がっている。蟹のうま味が口に広がり、こちらもなんとも上品な味わい。
付け合せの野菜から、ごはんに付くお新香、緑茶まで、上質な素材が厳選され、ひとつひとつに神経が行き渡っているのを感じる。
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みかわや
レトロでモダン 老舗の洋食屋
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