バスや電車に乗っていると、停留所の間際になって、奥の方から強引に、人を押しのけ降車しようとする人がいる。一言「すいません」と声を掛ければ良さそうなものだが、おおかたの場合は無言のまま。いつからこんなことになったのだろう。
もちろん、本人の意思で、わざわざ降車しにくいポジションに身を置いたわけではなく、先に乗車したため、後から乗ってきた人たちに押しやられた故のことだとは思うが、スペースを空けてもらうのである。せめて「すいません」と声を掛けるのがマナーというもの。
若者ばかりではない、結構な大人までもが無言のまま。中でも、ショルダー・タイプのバッグをかけたサラリーマンは大敵。本人は通過したつもりでも、遅れて通過するバッグの角の固いこと、痛いったらありゃしない。
ファミレスやハンバーガー・ショップの店員の、「以上ですか」などというマニュアル用語を嘆いている場合ではない。どうもこの国は、いつの間にかコミュニケーション不全に陥っているらしい。
親と子、夫と妻、教師と生徒、上司と部下、果してコミュニケーションはとれているのだろうか? そういえば、このところ家庭内や学校、職場でのいたましい事件が続く。
皆が自分の殻に閉じこもり、「自分だけ良かったらいいんだもんね」症候群に苛(さいな)まれている。巷にはやたら「自分興(おこ)し」の本が溢れている。そういえば「自分探し」や「自分にご褒美(ほうび)」などという言葉もあった。
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世代をつなごう
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