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銀座くのや

江戸の粋と伝統を軽やかに伝える

写真上:右から、小抱(こがかえ)バッグ〈花四菱〉3万9900円、天襠(てんまち)バッグ〈グレー〉5万7750円、花無双(はなむそう)バッグ〈桜〉4万2000円 写真中央:ショーウィンドーの柱の下部をカットしたのも軽やかさの表現。お客様が入りやすいように、という設計。 写真下:ベテランの店員さんが、笑顔で迎えてくれる。 そしてもちろんお馴染みのお客様の信頼を裏切らないのが、老舗の誇りである。「この前のあれ、100本くらいお願いね」と言われて、どの「あれ」なのかを聞き返すようでは、銀座の商いはつとまらない。店員もお客様といつも真剣勝負、プロフェッショナルであることが求められるのである。
 「くのや好み」と呼ばれて親しまれているように、くのやが取り扱う商品には、独自のテイストがある。さっぱりと軽やかで、遊び心のある、いわゆる「江戸好み」を基調としながら、伝統にとらわれずに新しいものを取り入れ、真の意味での洗練された美しさを提案している。
 一階はバッグ類、二階は帯揚・帯〆・足袋などの和装小物、三階は和の感覚を取り入れた洋服、そして四階は風呂敷を扱うギャラリーとなっている。
 オリジナルの正絹無地小風呂敷(5250円)は、やわらかいパステルカラーが美しい。「櫻」「藤」「銀鼠(ぎんねず)」といった和名がついているが、実はフランス製の刺繍糸を参考にして創り出した色なのだそうだ。
 洋服と合わせたときにも、しっくりなじみ、映えるような和装小物であること。そして、都市生活の中で機能する日本の伝統工芸であること。くのやの店内を眺めていると、伝統を守り伝えることは、いかに革新的であることを求められるか、ということに思い至るのだった。

銀座くのや
東京都中央区銀座6-9-8
電話◎03-3571-2546
営業時間◎11:00~20:00(平日・土曜) 11:00~19:30(日曜・祝日)

撮影=宮坂恵津子、取材・文=平林享子

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