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ルパン

文豪たちが愛した止まり木は健在

ヤチダモの一枚板のカウンターなど、店内のインテリアは、昭和10年以来、ほとんど変わっていない。

 みゆき通りが並木通りに交差する少し手前、文藝春秋別館の脇にある細い路地を右に入ると、シルクハットに片眼鏡の怪盗アルセーヌ・ルパンの看板が迎えてくれる。ドアを開けると、長い石の階段が地下へと続く。この通路を通って、昭和初期へとタイムスリップするのだ。
 昭和3年に「酒場 ルパン」として開業。そのころ流行の女給さんのいるカフェスタイルのバーとしてスタートしたが、昭和10年に現在のようなカウンターバーに改装された。店内のインテリアは、クラシカルな英国調で統一される。船の舵輪が飾られ、船室のような雰囲気を醸し出している。当時話題となっていたモーリス・ルブラン『ルパン全集』(昭和4年、平凡社)の出版にちなみ、ルパンと命名されたそうだ。

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