日本人は呪縛が好きである。辞書によると呪縛とは「まじないをかけて動けなくする」とある。何やら「一夫多妻おじさん」を思わせるが、言いたいのは彼のことではない。
一つは、「連続性の呪縛」である。つまり、「今日の続きが明日も続く」と考えることで、慣性の法則と言ってもいいのかもしれない。戦後、我国ではモノを作れば売れるという時代が長く続き、右肩上がりの発想が定着した。その背景には技術や生産性の向上という要因があったにせよ、人口が増加したというのが絶対的成長要因であった気がする。終戦直後7000万人台であった人口は、その後5000万人増えたわけで、マーケットの量的拡大に与えたインパクトは大きなものがあったことは容易に想像がつく。
だが昨年を端緒として、我国は人口減少の時代に突入した。出生率も1.29まで低下して、この推移でいくと2050年には総人口が3000万人減少すると言われている。また、労働力人口の減少が今のまま進むと、2030年までに日本経済は15%縮小するとの予測もある。右肩上がりの時代から右肩下がりの時代に移行する。
企業はRESTRUCTURING(再構築)によって、業績を改善しつつある。残るは公的セクターと、我々個々人の心のRESTRUCTURINGである。パラダイムが変わったのだ。「昨日の続きが明日」と、いつまでもレガシーなコストを引き摺るのではなくて、明日を文字通り「明るい日」とするために新しいコンセプトをうちたてなくてはならない。
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呪縛を解こう
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