【今回のルート】
東京ミッドタウン→南青山→青山霊園→六本木ヒルズ

五月晴れの青空の下、荒木経惟の新連載「トーキョー・アルキ」がスタート。東京を歩く。アラーキーが撮る。
六本木の新名所、東京ミッドタウンで待ちあわせ。都内でいちばん高いビルから東京の街を一望しようと、意気揚々とザ・リッツカールトン東京のラウンジへ。ところが満席。空席待ちの人もたくさん。平日でもこうなのだから休日はもっと繁盛しているそう。気を取り直してレッツゴー。
「ちょっと行きたいところがあるんだよね」とアラキさんが言い、タクシーに乗った。着いたのは、南青山。工事中の仮囲いの壁に、森が出現していた(1)。路地の向こうには、六本木ヒルズの森タワーが見える。おお、これは都会のケモノ道。路地をてくてく歩くと、すれちがう子供たちやお年寄り、外国人、犬や猫もみな、旅は道づれ、多生の縁(2)(3)。突き当たったところは青山霊園(4)(5)。霊園の桜並木、新緑の下を歩く。桜の枝がこちらに向かって、くねくねと手を差し出すように延びている。
「媚びてる女体みたい」
なまめかしい生命力を感じさせる桜の木と、クールな墓石とのコントラスト。ここから見ると、六本木ヒルズと東京ミッドタウンが仲よく並んでいる。東京タワーもちらりとのぞく。
「ひときわ大きな墓標だね」
すべての建造物は墓だと言える。ピラミッド、古墳、人類は昔から大きな建造物を墓標としてつくってきた。とはいっても、これらの真新しいビルは、ピカピカと光ってそそり立ち、なんとも壮健なお姿。
「お墓と男根のあいだに東京がある。なーんてね」





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