「天下御免」を誰はばかることなく、という意味合いでとらえれば、そういう人は東京より大阪に多いように思う。
何しろ大阪は天下が江戸へ行った昔から、商人中心の自由で気ままなヨコ型エリアを押し広げてきた。近世、近代、現代――やはり現代ネタでいくと、ぼくが事件記者だったころ、愛人バンクなるものが流行して、大阪でこんな勧誘パンフがばらまかれていた。
「本当に素人娘ばかり。看護婦、OL、学生……。いないのは婦人警官だけです」
天下御免もここまでくるか、だ。
広告、看板もいろいろあるが、風俗のキャッチに「いくよ・ぬくよ」があったと、当誌の木村政雄編集長に聞いたことがある。
そうそう、ぼくが大阪から東京へ行って「サンデー毎日」をやりはじめたころ、題字が無断使用され、こんなチラシにされた。「安いデー毎日」。これも大阪商人の仕わざでした。
天下御免
(毎日新聞専門編集委員)
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