「おにぎり食べたい」と、日記に書き残して餓死していた52歳の男性が発見されたという。最後に記されていた日から1ヵ月程経過しており、遺体の一部はミイラ化していた。何とも切ない話である。
いま我国では、供給されている食糧の約25%が残飯として捨てられていると聞く。何とも贅沢な話ではある。仮にこれだけの食糧が貧困に喘ぐ世界の人々に与えられたとすれば、年間900万人にものぼる餓死者を救える勘定になる。そんな飽食の国で、まさか餓死をする人がいようとは。
果たして、我国における餓死者って、どのくらい居るのだろう? データによると、03年の餓死者は93人という。男性が73人、女性は20人で、男性が多いのが気にかかる。年齢は45歳から69歳までの中高年が多いとか。
「新潮45」に書かれた豊田正義氏のレポートによると、失業後仕事が見つからず、消費者金融に頼り、生活保護も受けられないまま借金を返せずに、自宅で孤独死するケースが多いという。今回の男性もこのパターンに当てはまる。
意外なのは、ホームレスで餓死するケースは稀だとか。町中に残飯があふれていて、食糧に窮することが少ないことや、仮に道端で倒れていても、誰かの目に触れ、保護されるからだという。餓死する人のほとんどは、人目にも触れず、孤独に部屋の中で死んでいく。
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美しい国の哀しい話
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