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投資は占いだ

――不動産投信

 投資に「絶対」はありえない。
 確率の問題だ。プラスかマイナスか、その度合いを占うのである。占いの対象がカネだけに血眼になる。しかしこの予想は困難を極める。
 書店には、株投資で1億円儲かったとか、10万円が3億円になった、などという「儲かった本」がわんさか並んでいる。まるでセオリーどおりにやればだれでも儲かるみたいだが、ありえない。株が確実なら、だれがアナリストなどになるものか。人知れず自分で買うはずだ。プロでも、難しいから身銭が切れずに評論に回るのである。
 さて、今回の話は「不動産投信」だ。
 「不動産投信」は巷間「リート」と呼ばれているやつで、仕組みは簡単だ。一般の「株」だと思えばいい。だから証券会社で扱っている。すなわち、会社は株を売って金を集めるが、リートは、不動産の株を売って金を集めるだけである。
 たとえば都心のビルを買うとする。値段は10億円だ。一人では高くて手が出ない。だが1000人集まれば、一人100万円で、それならなんとかやっつけられる。
 買ったビルは収益を生む。家賃収入だ。それを今度は1000人に配分する。
 簡単でしょ?
 株には「上場株」もあれば「未上場株」もある。リートも同じで「上場リート」も「未上場」もある。現在、上場銘柄は25社だ。
 とうぜん、銘柄ごとに配当は違っている。どうして配当が違うかというと、収益にバラつきがあるからだ。所有する収入不動産は、ひとつではない。複数を把【たば】で持つ。このビル、あのビル、たくさん拾い集めてリスクを分散するのである。
 抱える物件は、各リートで違っている。ホテルもあれば、ショッピングモールもあるし、アパートや駐車場もある。それに東京の物件もあれば、札幌や福岡の不動産だってある。リートの良し悪しは、組み合わせの問題とも関係してくる。そこが腕の見せ所だ。

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