危険なものを長い時間抱えることと、短い時間保持することでは、みなさんはどちらが良いですか? よほどの天の邪鬼でない限り、短い時間の方が良いはずです。ところが、金融の場合、資産を長期的に抱える方が、短期で持っているより、好ましいとされます。ちょっと変な感じがしませんか。今回は、金融資産を長く抱えること(投資)と、短く保持すること(投機)についての話です。
その4 投資と投機
尹 煕元(ユン ヒウォン)
二つの問題
株式投資という言葉はよく聞きますが、株式投機という言葉はあまり耳にしません。一般的に、投資は良い意味で使われ、投機は悪い意味で使われています。投資と投機の本質的な違いはなんでしょう? 本やインターネットで調べてみると、「長期的視点で資本を投下することを投資、機を狙って短期的に資金を投じることを投機」と説明しています。でも、いったいどれくらいを長期と言って、どれくらいを短期と言うのでしょう。ある人は「3年くらいを見ないと投資とはいえない」と言うかもしれません。また、ある人は「一月もたたないうちに売買するのは、タイミングだけの投機じゃないの」と思っているかもしれません。会計的には、1年以上を長期、1年以内を短期とする考え方(流動資産・負債と固定資産・負債の解釈)があります。また、投資を勧める専門家である証券会社は社内規則で、3ヵ月以内の株式投資を短期売買と決めているところが多いようです(証券会社は社員に短期の証券売買を禁止しています)。いろいろな考え方や解釈がありますが、どれもすっきりしません。こんなときは問題を整理して考えてみましょう。ここでの問題は二つです。一つは、「長期と短期」についての問題です。二つ目は、「投資と投機の本質的な違い」の問題です。この二つの問題を一緒に考えずに、分けて考えてみましょう。
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