西新宿で同伴したガールズを、今回も誘って、いよいよお散歩スタート。
「花のお江戸なんだから、江戸には花がなくちゃ。女性は花なんだよ。街には若い娘が必要だ、なんてね」
巨大な布袋様の像が目印の浄心寺から、本郷通りをずっと南下する。
全身ピンク色の衣装で、しかも一輪車とくれば、誰もが振り返る。ポーズを決めるナミちゃんを撮っては、「オッケー!おかしい! ヘン! いいねえ」と荒木さんのコメントも不思議ちゃんに。
いずれ自分がお札になるなんて、よもや思わなかった樋口一葉が住んでいたのも本郷のこのあたり。才能にあやかるようにと、法真寺の一葉塚の前で記念撮影する。まるで野良猫のように、妖しく挑発的なファム・ファタールの雰囲気。
かと思えば、公園で無心にブランコをこぐ猫たち。
「おお、女の路地って感じだね。どんどん女の路地へ入り込むぞ」
と巨匠のテンションもハイに。
一輪車の女に導かれ、気がついたら最後は金魚屋だった。いまの女将で六代目という金魚・錦鯉の卸問屋「金魚坂」。「女は、『あたし、昔、金魚だったの』と別れ際に言った、っていうのはどう?」
荒木さんの頭の中に、小説がひとつ浮かんだようだ。一葉にいちばんインスパイアされたのは巨匠だったらしい。
いやしかし、今回もよく歩いた。みんなで「やきとり白糸」の滝のようなビールで喉を潤す。
「はっきりとウソをつくほうが、真実に近づくんだよ」
猫たちに創作の秘密、いや人生の秘密をレクチャーするアラーキーだった。
さて次回はどの街を歩きましょうか。




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