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山田邦子 タレント

個性が一つ増えたな

3つの物件を絞り込んだわけです

木村― まあそういう時代があって、なんで結婚しようと思ったんですか。

山田― 39歳になって、「もう一人もしつこいかしら」と思って。一人でやることも、だいたい経験したし、じゃ二人というふうに駒を進めてみようかなと思ったそのときに、ちょうど横にいたのがいまの主人。これがいい物件でね、健康そうだし、いいかなと思って(笑)。

木村― 式場も押さえて、衣装を決めて。その条件にハマる人にしたという話はほんとなんですか?

山田― 私、もうちょっと年取ったらちゃんと本に書きますけど、まだ生々しいので……、ハハハハハ。

木村― 赤プリ(赤坂プリンスホテル)でしょ。

山田― そうです。それはすぐ決まったんですよ。やっぱりね、ハコが決まらないと。劇場とかだったら2年ぐらい前から言っておかないといけないでしょう。

木村― それはそうですけど、相手の都合だってあるじゃないですか。

山田― ほんとにね、私はなんでしょう、性格が図々しくてね、ほんとに自分中心。最近はいけないなと思うんですけど、絶大なる自信があったんですね(笑)。ぜったい大丈夫だろうという物件を3つ押さえたんです、アハハハハハ。ひどい話ですね。

木村― それはひどい話です。

山田― ひどい! ほんとに申し訳ないなと思いますね。でも、ぜんぶ段取りが決まって、さあ、いよいよ、そうだ、相手だ、と思って、3つの物件をよーく考えて、それで絞り込んだわけです(笑)。

木村― 絞り込んだいちばんのキーポイントはなんですか。

山田― おもしろかったからですね。ごはんを食べていても、なんかお話ししていても。

木村― 見た目もあるじゃないですか、やっぱり。

山田― 見た目はね、言いにくいですね。これ主人がいま生きていますから(笑)。私は面食いなんで、わりと見た目から入るので、皆さん甲乙つけがたい、非常にすばらしい方だったんですけど、ほんとにね……
 でも主人でよかったなと、年々思いますね。あのときに自分はちゃんと選んだんだな。そして主人も選んでくれたんだなと。

木村― 家事も結構なさるんですよね。

山田― やりますよ。主人もやるんですよ。

木村― ええっ?

山田― 私たちの仕事は、時々地方に一ヵ月公演なんて行っちゃいますので、なんにもできないと困るな、なんて思っていましたけど、お掃除も洗濯もお料理も上手です。

木村― 自活できるんですね。

山田― できますね。だけど、こっちが調子がいいときは邪魔ですね。でも注意すると、やらなくなっちゃってもいけないし、「えらいわね、あなた、すごいわね、さすがね」と言って、あとで直したり、片づけたり……

木村― 買い物とかも行かれるんですか、スーパーとか。

山田― 行きますよ、昨日、ちょっといい気になってしまって、たくさん買いすぎてしまった(笑)。時々、後先考えずにガーンといっちゃって、ああーと思いますけど、また働けばいいんです。いまローンもなにもないですから、いいんです、これで(笑)。

木村― だけど、そういうことで発散しないとね。

山田― そうですよ。ヘンなもんですよね。45円のモヤシも大好きなんですけどね、高価なものも、同じような気持ちで買いに行ってしまって(笑)。女はバカ?

木村― いや、誰だってお金を使うのは楽しいですもん。最大のエンターテインメントだと思いますよ。
 100円ショップへ行けば余分なものまで買ってしまうでしょう。

山田― 100円ショップすごい好きです。コンビニも大好きですね。外商が持ってくるものも大好きなんです(笑)。

木村― コンビニなんかでは、ほかのお客さんに見つかるじゃないですか。

山田― ぜんぜん平気です。私、今日もこれで家から歩いてきましたよ。サングラスもせずに帽子もかぶらず。かなりギャーギャー言われるときもありますけど、「はい、どうも」と言って(笑)。

木村― 東京だからでしょうね。大阪だったらくっついてきますよ。

山田― 東京も時々ついてきて、ややこしいことになっちゃうこともある。そうなったら、しょうがないから、最寄りのブティックに入って逃がしてもらうとか、交番でお茶を飲んだりとかいろんなことを……(笑)。

木村― なんか見ているほうも親しみを持てるんでしょうね、きっとね。

山田― ちょっとね。でもぜんぜん気にしないですね。都バスにも乗りますよ。

木村― そうなんですか。

山田― 最近、ちょっと病気して、いろいろ考え方が変わったんです。なんか。「しない」というのはもったいないなって。それで病院まで通うときに、歩いてみようかなと思って歩いてみたんです。そしたら一時間ちょっとで歩ける、でも、まあへばりますよね。そしたら都バスとか通っているんです。乗ってみたら、200円ぐらいで行きたい放題なんです(笑)。

木村― そうですよね。

山田― しかもちょっと高さもあって見下ろせるし、いままで素通りしていたところに、いいクラブがあるんだとか、ここのハンドバックはいいなとか、ウインドショッピングができて、それも楽しかった。そしたら、みんなが「地下鉄もあるのよ」って教えてくれて、時々乗り換えとかまちがえますけど、おもしろいですね。ここのところそういうことをしているんです。

木村政雄編集長 Special Interview

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