近頃、それに似た話を耳にした。9月末に施行された金融商品取引法である。これにより、投信の宣伝広告などでは、宣伝文句と同じくらいのスペースや字の大きさでリスクを警鐘しなくてはならなくなったという。おかげで、金融機関では説明書やパンフレットの刷り直しに大わらわとか。「こんなメリットがあります」に続いて、「でもこんなデメリットがあります」と言われれば、客は「一体勧められているのか、止めろと言われているのか」わけがわからなくなる。
リスクの開示は必要ではある。メリットばかり強調しては、多くの犠牲者を出して出資法違反容疑に問われた「L&G」のようになってしまうからだ。だがあえて言えば、それを含めての自己責任であるとも言える。「世の中に、そんなおいしい話はない。おいしい話には必ずウラがある」、そう思っていれば、みすみす怪しい話に引っかかることも避けられる。自らを守るためには消費者も賢くならなくてはならない。大人になるとは、自由と同時にリスクも引き受けるということなのだ。あれもダメ、これもダメなどと言われるというのは、過度に保護されいると同時に、子ども扱いされているということなのかもしれない。
甘党の私など、まんじゅうを買う時に、「虫歯や糖尿病のリスクがあります」と表示されていたら、どうするだろう。それを言うなら社保庁も保険料を徴収するとき、「戻せないリスクもあります」と大きな字で表示すべきであろうと思うのだが。
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キーワードは『自己責任』
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