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キーワードは『自己責任』

 喫煙族には、誠に不便な世の中になってきた。健康増進法の施行とやらで、世をあげて禁煙ブーム。建物内はおろか、近頃では路上喫煙までもが規制の対象となっている。東京では千代田区をはじめ品川区や板橋区、大田区など、条例や過料の違いはあっても路上喫煙の禁止を決めている。大阪でもついに路上喫煙の防止に関する条例が施行され、禁止区域における喫煙に対して1000円の罰金が科せられることになり、過料徴収がスタートした10月1日には、約2時間半で30人近くも罰金を取られたという。
 来年1月からは、東京都のタクシーも全面禁煙とかで、いよいよ我々喫煙族には住みづらい世の中になってきた。今はかろうじて確保されている東海道新幹線のぞみ号の喫煙車輌も廃止されるのは時間の問題だと思う。現に最新車輌700系では喫煙車輌は廃止され、喫煙スペースしか設けられていない。いずれは各車輌ともこの方向に収斂していくものと思われる。
 たしかに、その危険性や受動喫煙のリスクを考えると、喫煙族のマナー順守は求められて然るべきではあろうと思うが、私にとって気になるものがもう一つある。煙草のパッケージの3分の1をも使ってプリントされている警告表示。「周りの人の迷惑にならないように注意しましょう」はいいのだが、「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます」は如何なものか。規制によって表記が義務づけられてはいるのだろうが、喫煙者にとって、それは野暮というもの。そんなリスクは百も承知。リスクを負ってでも煙草を吸って、総額2兆3000億円もの税を負担しているのである。これだけで日本の生活保護世帯費を賄えるというのであるから、相当の額になる。だが、ここで言いたいのは税のことではなく、自己責任ということである。確かに煙草を吸うと、疾病のリスクは高まるのかもしれない。だが喫煙者は、それ以外の付加価値、例えば精神の解放や、商談の間を取るということの方に価値を見出しているのかもしれない。吸うもやめるも、決めるのはあくまで本人の問題。


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