不老不死のドラキュラ伯爵は、ルーマニア、トランシルバニア地方の伝説。老化予防・防止、不老不死へ関心が強い土地柄だったのかもしれない。そして、さらに第二次世界大戦後、社会主義に国家体制に変わったことが、アンチエイジングの研究へ、弾みがついた。
「52年に国立老化予防医学研究所を設立させるなど、戦後、ルーマニアは長寿医学、老化予防医学に、社会主義体制下、国家プロジェクトとして取り組みました。日本はアンチエイジングに美容や健康のイメージがありますが、ルーマニアでは医学的な研究が続けられているんです」
日本の治療医学は最先端とされるが、予防医学は立ち後れていると言われる。だが、病気になってから治療するよりも、病気になりにくい心身をつくり、病気を予防し、健康維持したほうがいいだろう。
「健康であってこそ、精神も健全になりますよね。それに、外面の美しさと精神の美しさは非常に密接な関係があると思うんです。そういう意味では、アンチエイジングは、必ずしも肉体的な効果だけではなく、精神的な効果もあるんです。そこで、ルーマニアの成果を紹介していきたいと考えたんです」
これまで、落合さんは熱海の「アカオリゾート公国」の「ルーマニア式アンチエイジング リゾート ステイプラン」(詳細は、http://www.newakao.jp/anti_aging/index.html)をはじめ、さまざまなプロジェクトをプロデュースしている。ただ、ルーマニアのアンチエイジングは、どういうところが画期的なのだろうか?
「国立老化予防医学研究所の初代所長は、アナ・アスラン博士。ルーマニアでは以前より、老化メカニズムの基礎研究が行われ、老化予防医学研究が盛んでしたが、彼女は画期的な老化予防薬を開発したんです。老化の主な原因は、モノアミンオキシダーゼ(MAO)という酵素。MAOは40歳以上になると急増、体内のホルモンや活性物質、神経伝達物質の働きを妨げ、結果、身体を老化させてしまう。そこで、アナ・アスラン博士は副作用なくMAO抑止効果のある、老化防止の新薬の開発に成功したんです」
この新薬は、脳の活性化、老眼防止、白髪改善、加齢とともに減る軟骨の修復、心臓の働きをよくするなどの効果があるとされる――その成果により、アナ・アスラン博士は世界中の医学賞を総なめ、老化予防医学、長寿医学の世界的権威となった。さらに、効果を上げるため、ルーマニア伝統医療と近代医学の融合を研究、さまざまな医療法を開発していった。
「国立老化予防医学研究所には、パブロ・ピカソをはじめ、グレタ・ガルポ、マレーネ・ディートリヒ、エリザベス・テーラー、フランク・シナトラ、チャーリー・チャップリン、ドナルド・レーガン、シルヴェスター・スタローンほか世界中のセレブがお忍びで訪れたとされています」
特集―アンチエイジング |
プロデューサー・落合ひろみさんインタビュー
アンチエイジングは
美容や健康、医療だけでなく、人生哲学だと思うんです
アンチエイジングは美容だけではない!
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