誰だって、いつまでも若くありたい――
老化を防ぎ、若返りを促す「アンチエイジング」は、ファブエル世代ならば、誰でも少なからず関心があるだろう。また、コエンザイムQ10、岩盤浴によるデトックスなど、アンチエイジングに効果があるとされる商品、療法も次々と登場している。そんななか、プロデューサーとして、ワールドワイドに活躍する落合ひろみさんは、高齢化が進んでいく日本社会、アンチエイジングのプロデュースが不可欠と主張している……。
「『自分の人生をどう生き終えるのか?』と考え始めるようになったのは、両親がきっかけでした。父は医療事故で突然、亡くなり、そのショックで母は認知症で介護が必要な状態。父の場合は事故だったのですが、生命体としての〝生〟は医療の発達で延ばすことはできるようになりましたよね。でも、本当にそれで、人間として生きていることになるのか? 近づき始めてきた〝死〟を迎えるまでに、〝生〟をまっとうするためには、これから、どんなことをすればいいのか、考えるようになっていったんです」
そんなとき、クラシック音楽のプロデュースをしている縁で、音楽好きのイオン・パスク駐日ルーマニア前大使(現・大統領補佐官)と知り合った。
「1989年のルーマニア革命までチャウシェスクの失政の混乱により、この国は労働者は老後も、働き続けなければ生きていけない状況にあったようです。つまり、みんな病気になれないので、治療医学よりも予防医学が発達しているんですよね。また、そもそもルーマニアはアンチエイジングの先進国だったそうなんです。古代ギリシャ時代から美容と健康の聖地として、良質な土壌に育ったシーバックソーンやプライムローズ、カランドラなど薬草を使った療法、ミネラルに富んだ温鉱泉の温泉療法など、古くから行われていた。長寿医学も、数百年も前から続く歴史があったんです」
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