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ドン小西 ファッションデザイナー

いまもハラハラ、ドキドキ

やっぱり冒険だ、失敗してもいい。

木村― 来年58歳ですと、団塊の世代の一年下ぐらいですね。この世代はみんなしょぼくれているんですけれども、どうしたらいいですかね、オジサンたちは。小西さんのように、そんなピンクのネクタイはできないですけど(笑)。

小西― そうだな、小沢さんじゃないけど、政権を奪い取るには、選挙のときだけでなく、日常の行動が大切と言われているよね。それと一緒なんですよ。日々をどう過ごしているかなんです。
  歳取ると守りに入る。だからつかなくていいところに脂肪がつく。こいつ弱っているから、いつ食えなくなるかわかんないから、脂肪をためといてやろうということでしょう。そのために中年太りするわけで、やっぱり守りに入っているのね。

木村― なるほど(笑)。

小西― ぼくは50過ぎて、物忘れひどい。それと忍耐力も乏しくなっちゃう。ムチ打っていますよ。30代のまねしようと思ってね。そういう意識を持たないとだめですね。
  それから、趣味だよね。それこそ日常行動です。常にいろんなものを吸収して、時代についていけ。しがみついていけ、そこだよね。そこをあきらめちゃだめ。楽じゃないですよ。気になることも最近ある。老眼とか、「やっぱり歳」と思えることって出てきましたよね。

木村― 戦わなければいけないですね。

小西― そうそう。いまスポーツジムにも週に3回は行ってます。オシャレになる一つの方法として、見られるということですね。世の中の男性は見られるということを避けているね。さらけ出したほうがいい。

木村― そうですね。

小西― それから、主張があったほうがいいと思う。主張のあるファッションができないということは、その人の生き方に主張がないんだと思う。
  会社から追い出されるのは、もうすぐだけど、生きていくって長いですからね。

木村― 20年以上ありますからね。

小西― いま世の中であきらめちゃっている中年は、いまどうにかしないと、とんでもない20何年が襲ってくる。どんどん汚くなるし、だらしなくなる。だからよっぽどの改革をしていかなきゃだめだなあ。

木村― その世代向けのファッションてないじゃないですか。いきなりループタイとかになってしまいますでしょう。

小西― それもやっぱり自分で編み出さなければだめなんですね。なんかに頼ろうって言ってちゃだめ。マニュアルじゃ無理です。やっぱり冒険だ、失敗してもいい。自分の20年後のためになんか努力する。努力はなにかといったら、重い腰にムチ打って、いろんなところへ出ていって、行動力を増すということ。そういう習慣をつけるということ。
  それと、ファッションを通じて自分を見つめなおすということだろうね。もともと背広は、軍服と一緒で、没個性の洋服です。その人のパーソナリティーはいらない。そういう中にいたからね、これはまともな世界じゃなかった。もう一度改めて人間として自分を見つめなおすということが重要だ。自分の主張が必ず埋もれている。それをもう一度、掘り起こす。そうすると、どこかに見えてくると思う。そういう気がしますね。

木村政雄編集長 Special Interview

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