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ドン小西 ファッションデザイナー

いまもハラハラ、ドキドキ

(どん・こにし)小西良幸。1950年、三重県津市生まれ。三重大学教育学部附属小学校、同中学校卒業後、上京。佼成学園高校から、1968年、私立明星大学理工学部入学。その後文化服装学院を卒業。アパレルメーカー勤務を経て、1981年フィッチェ・ウォーモ設立。ミラノ、ニューヨークなどでコレクションを発表し、その色彩豊かなニット作品が注目され、「色の魔術師」と呼ばれるなど国際的に高い評価を得る。1991年、毎日ファッション大賞受賞。2004年に新ブランド〈d.k.f〉を立ち上げる。また、週刊朝日「ドン小西のいけてるファッションチェック」など、辛口のファッション批評で活躍中。

リスクあっての人生。大胆たれ、冒険心を持て!
黒のジャケットにピンクのシャツとネクタイで現れたドン小西さん。中年男性の型にはまったファッション、保守的生き方をするどくチェック!

小西― さっき小沢一郎さんのファッションチェックをやってきたところです。

木村― そうですかあ。

小西― ぼく、わかったね。あの人が一般サラリーマンのオジサンから支持されているわけが。
  オジサンたちは「いまの若いやつは」と言いながら、コンプレックス持っているんです。とくにファッションなんかにはほど遠くて、時代にもついていけない。女房や子どもからもまず尊敬されない。若い社員がついてこないのも自覚している。

木村― はい、はい、はい。

小西― そういう自分と小沢さんを重ね合わせると、小沢さんは自分たちのヒーローなんですよ。田舎くさい顔に、白いレギュラーのシャツに、飾りっ気もない紺の二つボタンのスーツ。そこに自分を重ね合わせて、安心しているんだ。中年のオヤジに支持があるというのはそこなんだな。

木村― ああ、なるほどね。

小西― 民主党になってからね、ネクタイの小紋柄が派手なレジメンタル(ストライプ)になっています。ところが、紺のレジメンタルに紺のスーツという同系色だけど、あそこまで大胆なレジメンタルは、じつは全然違う色をかけ合わせてはじめてレジメンタルになる。
  自民党出て一四年でしょう、いろんな大胆なことをやってきても、どうもしっくりいかないのは、たぶんそんなところに原因があるんじゃないかな。
  でも世の中、いまずっと見ていると、改革であるとか、新しいことを提案するというのは、ファッションでもそうなんですけど、まったく縁もゆかりもないような、まったく違う要素のものを上手に抱え込んで、言ってみれば反対勢力を味方につけて、つくり上げていくという、そういう人たちがだいたい成功しているんですよ。「ええっ?」ということをやって成功している。

木村― ぼくは小西さんの「週刊朝日」のファッションチェックが好きで、いつも読ませていただいているんです。ファッションを通して、考え方とか人となりを分析されるというのはとっても新しい分野ですね。

小西― そうですね。ぼく、ファッションは、その人の内面のビジュアル化という見方をしているんです。
  三〇年以上もやっていますと、洋服というのは、ぼくはブティックに畳んであるものじゃないです。人間が着た状態ということがやっぱり最高だと思っている。料理だって、ディスプレーされた寿司は食べられないし腹に入らない、そういうことかなと。

木村政雄編集長 Special Interview

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