人間の才能はいつ開くのか?
運動能力は幼い頃から判明する。音楽の才能もかなり早い。しかし遅い分野もある。科学や文学系だ。アインシュタイン、シェークスピア、藤沢周平、養老孟司だってけっこうな遅咲きである。また政治家や事業家も目覚めはスローだ。
アメリカにいる私の姉は、若いころからなにをやってもだめだった。へんちくりんなビジネスに手を出しては失敗し、周囲に迷惑ばかりかけていたのだが、性懲りもなく62歳でまた新しいアイテムを手がけた。周りは溜め息交じりだった。
「もう尻拭いはごめんだよ」という気持ち。
が、なんと俄然運が開けたのだ。人間最後まで分らんもんだ。以前を知っている人は奇跡だと思うだろうが、5年もたたないうちにプール付きの家を持つミリオネアになったのである。
こうなると彼女の過去が生きてくる。「あんな苦労があったからこそ、すばらしい今の暮らしがあるのだ」と感謝できる過去になる。しかし「今」が悪いとそうはいかない。「あんな過去があったから、こんなにみすぼらしくなったんだ」と、今度は逆に過去を呪うようになる。過去は現在しだい。とどのつまりは、いくつになっても「今」が一番大事、ということですぞ、ご同輩。
すなわち今から、隠れた才能と運を呼び寄せれば、あなたの過去は黄金に輝く。
で最初の第一歩だ。踏み出さなければ、何事もはじまらない。しかし、いきなり焚き火をつかみにかかって、火傷する人がいる。そうならないために危険を回避するコツを綴る。
たとえば思わぬ伏兵、姉歯建築士の強度計算偽造発覚! しかし私は驚かない。「ふーん、ようやく浮上したか」という心境ですな。だって、こんなことは10年も前から予想していて「買ってはいけない住宅」とか「買ってはいけないマンション」という本で、うんざりするほど警告してきたもの。「日本の建物は、危ない」と。
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性善説に立たないこと
――リスクを嗅ぎ分ける方法
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