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妻たちからの三行半。10のチェックポイント。

男女平等と言われて久しいが、男はそろそろ気付くべきである。女性は進化し続けており、気が付けば遙か彼方の存在になっていることを。その事例は枚挙にいとまがないが、例えばオナラ進化論である。あれ程可愛かった、いや、今でも充分可愛いが、結婚当初、妻はオナラをしないものだと思っていた。私が寝そべってテレビを見ながら、「プッ」などとやれば、「もー、下品よ、あなた」などと怒られたりしていたものだ。ところが、五年程経つと、いつの間にか愛妻が「プッ」になっていた。だが、その後には必ず「ごめんなさい」とフォローが入っていたものだ。問題は一〇年程経った頃。遠慮会釈なく、しかも所構わず「プッ」になっているではないか。恐る恐る注意すれば、「かわいいもんでしょっ!!」と逆ギレされてしまった。一五年も経てば、ビール片手にハミングしながら夕食の支度をしており、オナラはメロディラインの合いの手のようになっていた。二〇年目には、立ったり座ったりする時、「プップップー」であり、もはや本人も気付いていないと確信するに至った。そして大問題は二五年目であった。なんと、オナラで返事をするようになったのだ。が、イエスは短く「プッ」、ノーは長い「プー」であることが判明したのは、何よりの収穫ではなかろうか。「定年後も仲良くやろうね」の私の問に「プー」であったのは聞き間違いであって欲しいものだ。さて、熟年離婚など自分には関係ない、と思っていらっしゃる亭主が多いはず。老婆心ではあるが、全亭協ではその危険度を常にチェックする項目があるので披瀝しておこう。自分がいくつ当てはまるか要注意だ。現在の夫婦関係において、

亭主関白のススメ「天野周一」

さぁ、あなたは幾つチェックがついただろうか? 「ホッ、たった二つだったよ」と喜んでおられるかも知れないが、ひとつでもあれば危険な兆候であり、もし、五つ以上あるなら、熟年離婚へまっしぐらの瀕死の重傷であることを申し添えておきたい。よもやとは思うが七つ以上あった方は、もはや、家の中では死んでいるも同然で、あなたの姿は家族から見えていないと断言しておこう。何を隠そう、全亭協を設立する以前の私は一〇点満点であった。好きな野球を見ていると、いつの間にかチャンネルが変わっていたり、夏休みの家族旅行の話をしている居間に足を運べば、パンフレットをパタッと閉じられるのは日常茶飯事のことだった。全亭協の会員の中には、家の中の息苦しさに耐えられないと、玄関脇に置いてある酸素吸入器から二、三回程息を吸い込んで「ただいまー」と中に入る猛者がいたりするのはいかんともしがたい。このような危機から脱することは容易ではないが、全亭協に入会されれば不可能ではないと、断言しておく。それは、愛妻が神であることを認識することから始まるのだ。聖書に、「あなたがもっとも恐れ、苦手とする者が神である」ような事が書いてあったと記憶している。やはり、妻は神である。神でなければ、なぜ亭主に毎日毎日、これ程の厳しい試練を与え続けることができるというのか(笑)。

(あまの・しゅういち)1952年、福岡県久留米市生まれ。福岡県内で70万部を発行するフリーマガジン「リセット」、タウン誌「福岡モン」の編集長。「亭主が変われば、家庭が変わる。日本も変わる」をスローガンにした「全国亭主関白協会(全亭協)」会長。主な著書に『亭主力―夫婦円満、家庭円満の新!方程式』(角川SSC新書)、『妻の顔は通知表――新! 亭主関白宣言。』(講談社)がある。

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