「人気のある店はエネルギーがみなぎっています。
お客様は料理と一緒にそのエネルギーも召し上がっているのです」
去年の暮れ、知人のアメリカ人が来日した。都内のホテルの寿司屋にでも案内しようと考えていたら、なんと、逆に提案されてしまった。
「〈NOBU〉に行こう!」
「何それ?」
「君は〈NOBU〉を知らないのか? それでも日本人か?」。
「I am crazy for NOBU。〈NOBU〉は一度行くとやみつきになる。最近では週に一度〈NOBU〉の料理を食べなければ力が湧いてこない」。
ビバリーヒルズの〈NOBU〉は彼の家の近所だから週一度も可能だそうだが、出張の多い彼にとって、〈NOBU〉がニューヨーク、ラスベガス、マリブ、マイアミビーチやミラノ、ロンドンなどにもあることがまた、楽しみらしい。
「いままでほとんどの店を訪れたけど、はずれがない。今回、日本で一番の楽しみなのはTOKYOの〈NOBU〉に行くことなんだ」
「そんなにおいしいのですか?」
「私だけではない。アメリカのエスタブリッシュメントの舌は"NOBU STYLE"にしびれていると言っても言い過ぎじゃない。なにしろ世界の有名レストランが嫉妬する味なんだ」。
ニューヨークの店に行くと、「隣の席にマドンナがいたり、ジュリア・ロバーツいたり……」、歌手や女優といった芸能人や世界各国の政治家まで、店内は、大げさではなく、世界のセレブリティを招いたパーティのように華やからしい。それだけ評判の〈NOBU〉だから、多くの同業者が視察に訪れ、その味に挑戦したという。だが結局、〈NOBU〉の味を超えるものをつくれなかった。そしていつのまにか彼の料理は敬意をこめて"NOBU STYLE"と呼ばれるようになったということだ。
「ベースは和食なんだけど、〈NOBU〉には和食を越えた世界中の人の口にあうような、洗練された独自の味、料理のスタイルがあって、それは誰にも真似できないんだ」。
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NOBU 
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