銀座七丁目、コリドー街の角にあるビルの一階、「Dompierreドンピエールみうら」というレストランバーを訪ねた。このバーのオーナー三浦辰彦さんは、銀座では知る人ぞ知る存在。なぜなら、銀座のバーやクラブ、レストランなど1700店が加盟する「銀座社交料飲協会(GSK)」の16代目の会長なのである。
GSKとは、大正14年に当時のカフェーなどの経営者たちによって結成された、いわば夜の銀座の元締めみたいな組織である。そして昨年の80周年の記念事業として、このほど『銀座社交料飲協会八十年史 銀座 酒と酒場のものがたり』という分厚い本を刊行した。大正14年から80年間の銀座飲食風俗史年表を中心に、夜の銀座の変遷をたどる文献資料や珍しい写真が満載された、ちょっと今までにない本である。
「銀座の歴史は、日本の飲食風俗文化の歴史でしょう。我々の先輩たちがどんな時代を生き、どんなふうに仕事をしてきたのか、まとめておく必要があると思っていたんですよ」と三浦会長。なるほどこの『八十年史』には、昭和初期のカフェーの女給さんたちの写真に始まり、銀座を闊歩するモガ・モボ、今でもモダンに感じられる多彩な店舗デザイン、一世を風靡した人気カフェーのメニュー、斬新なマッチのデザイン、さらに戦後の銀座クラブ華やかなりし頃の人気マダムたちのゴシップなど多面的に日本の風俗文化を俯瞰できる内容になっている。
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ドンピエールみうら
銀座社交料飲協会 第16代会長の店
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