お節介はさておき、口座を作ったら、これでアメリカでのとっかかりは完了だ。
なに英語が必要だろうって?
日本語のできる銀行スタッフは、ロサンゼルスならトーレンス、リトル東京、ソーテルなどの支店に行けば会えるし、ハワイのホノルルについては言うまでもない。
あとはローンの申請だ。
日本の銀行は、カネを借りにいくと「そうねえ、一年くらい取引してから、また来てください」などと、中途半端なおもてなしを受けて唖然としたりするが、そんなことは絶対にない。すぐに商談が始まるので、あとは予算と目的に合った不動産を探すだけだ。
投資先はなに?
「戸建て住宅」にするのか「コンドミニアム」(分譲マンション)にするのか、それともアパートを一軒丸ごと買うのか、あるいはショッピングモールにするのか、という選別の方法は、後に譲るとして、今回はローンだけを説明する。
なぜかというと、ローンがもっとも重要だからだ。何度でも言うが、ローンを誤ると大損こく。
ローンを組む場合、日本だと当然、銀行、信用金庫などの金融機関に駆け込む。しかし、アメリカ人の多くは違う。銀行よりむしろローン・ブローカーを頼る。ここが大きく異なる。
「ローン・ブローカー」
日本人には、まったく馴染みのない名称だし、響きがなにやら怪しい。
しかしご安心。州政府のライセンスを持った、公明正大、大変重要な連中なのだ。
仕事の内容をかいつまんで言うと、客のために、どんなローンでも引っ張ってくる職業プロだ。この心強いブローカーの正体とは? 次のファイブエルをお楽しみに。
アメリカでの口座開設
――海外不動産投資(5)
加治将一(かじ・まさかず)小説家・投資家。1948年、札幌市生まれ。1978年に渡米。15年間、保険、貿易、不動産関係の業務に従事。帰国後、執筆開始。著書にベストセラー『借りたカネは返すな!』等のビジネス書、『石の扉』などがある他、『妻を殺したのは私かもしれない』『借金狩り』等のサスペンス小説作品も評価が高い。近著に大評判の『性善説は死を招く』『あやつられた龍馬』がある。
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