ブローカーが差し出したローンが気に食わなければ、アメリカは自由の国だ。その場で断ればいい。この時、鼻息荒く拒否すると、ブローカーも人間だから、やる気を削いでしまうかもしれないが、途中キャンセルでもおたくにペナルティはない。
いろんな顧客がいるように、ローン・ブローカーにだって良し悪しがある。
腕がよければ頭金の少ない、より低利なローンをさっさと運んでくるし、逆だと、つまらないローンになる。
ブローカーはおたくの味方だ。銀行への申請書類も書く。プロの作る書類は、ひと味もふた味も違っていて、書類を見たととたんに、銀行が「おぉ、この人ならカネ貸したい!」と思わせる心地よい仕上がりを目指す。
だからおたくは、融資に関してほとんどすることがない。プールサイドで本でも読んで、のんびりしていればいい。遊んでいればカネが入る、というのは加治式投資の支柱だから。
さてブローカーの手数料だが、ローン総額の1~4%、顧客によって上下する。
客のクレジット(信用度)がベストなら、手数料が安くなり、その逆に信用に問題があると手数料が高くなる。
どうして高くなるのかと質問すれば、たいがい「手続きに手間がかかるから」と答えるが、ほんとうは「この客は、喉から手が出るほど借りたいのだな」と、足元を見て高くふっかけているだけだ。
頭金はいくらくらいか?
あっ紙面が尽きた。これからアメリカに行くので次回も「情報満載、及ばずながら精一杯」。
それにしても、22兆円か……
ローン・ブローカーとは何か?
――海外不動産投資(6)
加治将一(かじ・まさかず)小説家・投資家。1948年、札幌市生まれ。1978年に渡米。15年間、保険、貿易、不動産関係の業務に従事。帰国後、執筆開始。著書にベストセラー『借りたカネは返すな!』等のビジネス書、『石の扉』などがある他、『妻を殺したのは私かもしれない』『借金狩り』等のサスペンス小説作品も評価が高い。近著に大評判の『性善説は死を招く』『あやつられた龍馬』がある。
![[ファイブエル] 団塊世代のエンターテイメント誌 Entertainment Premium Magazine](/img/header_title_in.gif)



![[ファイブエル]バックナンバー](/img/side_backnumber.gif)