のっけからすごい話だが、日本のタンス預金が22兆円なんだと。1万円札を旅行トランクに詰めると1個で約2億円だから、しめて11万個。これだけ家で眠っているというのだからたまげた話だ。
「金額まで、なんで分かるんだい? 他人ん家ちに踏み込んで調べたのかい?」
と突っ込む人がいるが、そりゃ簡単だべさ。
この場合、新1万円札が「切り札」になる。新1万円札の発行は2年前(2004年)だが、新札の登場で旧1万円札は法律により回収される。
すなわち昔の福沢諭吉が街中を徘徊した場合、それは必ずや銀行にチェックインするだろうから、その時点でただちに当局が捕捉。こうして、世にある昔の福沢諭吉が集められるのだが、この時、新しい福沢諭吉の全発行枚数と帰ってきた枚数に差が生じる。それを数えればタンス預金の額が分かるちゅうもんだ。
それにしてももったいない。投資で、10%くらいで転がせば年2兆円になる。
それにこれから世の中はインフレだ。そうなればタンス預金の価値は、否も応もなく自動的に下がってしまう。人でもおカネでも、引きこもりはまずいですぞ。
今回も「ローン・ブローカー」の話だ。その前に最近こういう質問をよく受ける。
「最近アメリカは、家の価格の値上がり率にブレーキがかかっている。買っても大丈夫か?」
仰せの通り、アメリカ中南部は大量の売りが出始めているし、カリフォルニアもちょうど潮目の変わり時で、揉み合っている。
しかしそれは、健全な値下がりだ。アメリカの家は過熱気味だったし、高すぎた。おそらくこれからは下がるはずだ。
上がったものは下がり、下がったものは上がる。上がったら売り、下がったときに買う。これは古今東西投資の基本で、その瞬間を捉えて買う。この辺は渓流釣りに似ている。流れを読んでさっと針を投げ込むのである。
釣りは楽しいからやるが、不動産も楽しい。その辺は外国に住宅を持った人でないと分からないかもしれないが、目鼻立ちのはっきりした外人の養子をもらった愛おしさがあって、猫っ可愛がり。なかには「外国に愛人を囲ったような」と形容するご同輩もいるけれど、とにかく成長が楽しみになる。
不動産収得にはローンがいる。
融資を受けるために金融機関に行く。預金が1億円以上の富裕層なら、待遇はいい。だが預金額が少ないと邪険に扱われる恐れがある。邪険というのは断られるか、笑顔で高い金利を提示されることだ。
金持ちはさらに有利になり、貧乏人はさらに不利になる。なにか狂っているのだけれど、世の中そうなっている。
ローン・ブローカーとは何か?
――海外不動産投資(6)
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