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亀井静香 衆議院議員

いまこんな面白いことない

木村― それ以来、ずうっと当選なさって、落選はないんですか。

亀井― ないよ、一度もない。だから僕には奇跡が三段跳びでぼんぼんぼんとね。だけど私は行く先、行く先、いまでもそうだけど、
本当に恵まれている。
 こんどだってそうだよ。私も27年目に入っているけど、いまほど政治家になってよかったと思うことないよ。

木村― 最後に志を曲げて自民党に残られた方もいたわけじゃないですか。あえてそこから袂を分かたれたというのは、すごい決断だったと思うんですけど、そのへんに悔いはないですか。

亀井― 決断というよりもね、当たり前のことなんだ。そうでしょう、「参議院で否決されたから、衆議院を解散する」という子どもが考えてもおかしなことだし、しかも外交、防衛、教育、経済政策……、いろんなことがあるなかで、郵便局をなくすというあの法案だけに反対したからといって、仲間のバッジをもぎ取るために解散しちゃったでしょう。
それでも出てくるやつには刺客を送っちゃう。日本人の従来の感性なら拒否しますよ。だからそれに徹底的に反対をするのは、もう当たり前の話なんだな。

木村― いままでの生き方をお聞きしていると、いまがいちばん元気が出るときですね。

亀井― ああ、いまこんな面白いことない。見てみなさいよ。来年7月の参議院選挙後どうなるか。全国比例と東京、千葉、大阪、神奈川で議席を取って、現職と合わせて10名程度確保する。
 参議院で反対されたら法案が通らんでしょう。ポイントは参議院で多数派が形成できる政権でないともたんということ。そうすると連立で綿貫総理が生まれる可能性はきわめて高い。「自社さ政権」をつくった私が言うと「なるほど」という人が最近増えてきた。

木村― いよいよ出番ですね。亀井副総理ですか。

亀井― いえいえ、私にはそんな野望はないけどね。

〈後記〉亀井さんに初めてお会いしたのは5年ほど前、前職の頃。かねてよりその希有なキャラクターに注目していたこともあって、マネジメントを申し出た私に返ってきた言葉が、「歌手でなら!」。おかげで延々と美声(?)を聞く羽目に……。立ち直るのに数日間かかってしまった苦い記憶がある。一時元気がないかに見えた顔にも生気が溢れ、本来のチャーミングな亀井さんに戻っていた。これからの活躍、期待するところ大である。帰りぎわ、自作の画を背に、「この画、一億の値がついたんだよ」。こっそり失敬すればよかったかな。(木村)

撮影=牧田健太郎/構成=森國次郎

木村政雄編集長 Special Interview

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