益田克也
マジッククリエーターという生き方
1959年生まれ、石川県出身。印刷工程のひとつである、製版業務をメインとするヒカミ写真製版株式会社に勤務。デジタル化された印刷データのレタッチ(修正)などを担当する。オフの時間には世界的なマジッククリエーターとして国内外のプロマジシャン、マジックショップから絶大な信頼を得る。妻と長男、長女と平穏に暮らす毎日。
「最初に思いついたものは、仕事で使う製版用のネガやポジからヒントを得たんです」
数年前から世間は空前のマジックブームである。テレビでもマジックを扱う番組が増えている。確かに想像を絶する不思議が、目の前で繰りひろげられるのは、観ているだけでもワクワクするものだ。
そんなマジックの仕掛けや演出を考える職業がある。マジッククリエーターといわれる演者としてのマジシャンに、手品のタネや演出を提供する人々である。
今回、ご紹介する益田克也氏も、このマジッククリエーターのひとり。普段はれっきとしたサラリーマンでありながら、世界のプロ・マジシャンが彼の新作を心待ちにしているという、マジックの世界では超有名人なのである。
「作品はライセンスごと買っていくマジシャンもいます」
知る人ぞ知る"日本を代表する"マジック・クリエーターとして世界のマジシャンにもその名を知られる益田克也さん。昭和33年生まれの47歳。奥さまと高校生の娘さんがひとり。本業は印刷の工程のひとつ、手先の器用さと熟練した技術を必要とする「製版」の技術者である。ウィークデーは会社の製版室のコンピュータに向かって仕事を淡々とこなすフツーのおじさんだ。インタビューにはそんなオフィスでの昼休みの時間を割いてもらった。
そもそも、マジック・クリエーターとは、マジシャンとどう違うのか。
「マジックを創造する人のことです。手順だけでなく仕掛けとか。特殊な効果を創り出すギミック(仕掛け)を考え、実際に現物を試作して、マジックをする方に買ってもらうわけです。時にはその作品のライセンスをまるごと買い取って頂くということも珍しくありません」。
エンターテイナーではなくクリエーター。彼が創り出す衝撃的な現象の数々は、我々にも馴染み深いミスター・マリック氏をはじめ、国内外の名だたるプロ・マジシャンを驚嘆させ、その道では「超」がつくほどの有名人なのである。
なかでもラスベガスで最も成功したといわれるディビット・カッパーフィールド氏は、来日のたびに彼のもとを訪れ、常に新作を何点か、時にはライセンスと呼ばれる販売権まで購入していくという。
この記事の続きを読むにはログインする必要があります。
未登録の方は今すぐ会員登録をしてください(無料)
会員の方
ご登録のメールアドレスとパスワードでログインしてください。

未登録の方
以下のリンクより会員登録をおこなってください。
