アメリカでは、この「クレジット」という言葉が頻繁に耳を打つ。就職などにも重要で、たとえばクレジットが悪いとFBIや警察などにはなれないばかりか、民間の就職でも危うい。
「クレジット」で、人間を評価する。こうしたことに違和感を持つかもしれないが、資本主義社会では今のところ、これ以上に優れたシステムはないのかもしれない。
わが国でも、今後全面的に取り入れるはずなので、前倒しで知っておくと、必ずやあなたを助けるはずである。
「クレジット」とは何か? 言わずと知れた各個人の信用状態のことだ。
それを判断するには個人の過去のデータ、具体的には、これまでのローン返済実績が材料になる。
そのために、アメリカではローンの返済状況のすべてが第三者の機関に記録されている。これは決まりであって、否も応もない。
いつ、なんのために、どこから、いくらカネを借りたのか? 家のローン、奨学金のローン、カードでの買い物、種類は問わない。
肝心なのは、返済の記録だ。返済は遅延なく履行されているか? 1000円、2000円の延滞でも、ああこの人はだらしない性格だ、と烙印を押されるから、信用が容赦なく下がる。
では、現金人間はどうなのか? ローンはおろかカードすら持たないキャッシュオンリー、いわば清い人間だ。
一見、汚点はなにもないから、信用力は抜群に思えるが、そうはいかない。
キャッシュオンリー人間は、まず麻薬の売人を疑われる。次の連想は銀行強盗や詐欺師。すなわち犯罪者は、表立って使えないカネが腐るほどあるので、ローンとは無縁だし、足が付くからカードは絶対に使わないので、彼らに疑われるのだ。したがってローンは門前払いになる。
「クレジット審査」
この高度な分析ノウハウがあるから、保証人をとらなくても、アメリカの銀行はやっていけるのである。
日本の金融機関は、このノウハウの習得を怠り、貸付金の回収という自分たちのリスクを、保証人に押し付けているだけなのだ。
不動産購入の頭金
――海外不動産投資(7)
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