それはそれとして、多くの日本人は、アメリカでのクレジット記録がない。これだけ国際社会になっているのに、日本での実績がなんら反映されないのだ。これは日本側に問題があって、過去のデータを保存するきちんとした機関がないから、こうなってしまうのだ。
その場合、どうしたらいいのかというと、しかたがないから歴史を作る。
アメリカに行ってビザやマスターカードを3、4枚作って、せっせと使う。面倒でも使ってはきちんと返済するという実績を積んでいく方法だ。
しかし、しょっちゅうアメリカに行く必要があって、非現実的な作戦だ。
もう一つは、腕のいいローン・ブローカーにローンを依頼することだ。その場合、頭金は10~40パーセントということになる。幅が大きいのは、あなたの資産、買う住宅、借先の金融機関、ブローカーの腕、などで違ってくるせいだ。
一度アメリカに住宅を買い、きちんと返済していけば、絶対に信用がつく。2、3年で加治のように、極端な話、頭金ゼロでいいからアパートなど買いませんか? と言ってくる。
頭金ゼロだから、当然自己資金は一ドルもいらない。そうなると100億円のビルだろうが、1000億円のビルだろうが理論上は買えるということになって、いわば利回りは無限大になる。
実際、不動産王と呼ばれる人は、たいがい頭金ゼロで買収して資産を築いているのだ。
そんな美味しい立場にいるのに、なぜ加治はやらないのか? とよく銀行の担当者に言われるが、理由は簡単、さんざんやってきて、もうそういうことに面白みを感じないのだ。
それよりも残り少ない人生、こうして皆さんに加治の知識を伝え、講演で話し、金運を上げていただくことの方が、好きなのである。ついでに異性運もダイナミックにあげて欲しいのだが……。
不動産購入の頭金
――海外不動産投資(7)
加治将一(かじ・まさかず)小説家・投資家。1948年、札幌市生まれ。1978年に渡米。15年間、保険、貿易、不動産関係の業務に従事。帰国後、執筆開始。著書にベストセラー『借りたカネは返すな!』等のビジネス書、『石の扉』などがある他、『妻を殺したのは私かもしれない』『借金狩り』等のサスペンス小説作品も評価が高い。近著に大評判の『性善説は死を招く』『あやつられた龍馬』がある。
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