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西村画廊

いつも変わらぬ国際派ギャラリー

上の作品:三沢厚彦《Animal-01》2005 真ん中の作品:デイヴィッド・ホックニー《The Central Rock》1991 下の作品:舟越桂《戦争をみるスフィンクス》2005 広告マンだった西村さんが画廊経営に転身したのは、60年代に台頭したイギリスのポップアートに興味があったが、日本では未紹介だったので、自分でやろうとしてのことだった。西村画廊といえば、デイヴィッド・ホックニーというほど、このイギリス出身のポップアートの巨匠との結びつきは深い。海外の一流アーティストと直接取引できる画廊がめったになかった頃、西村画廊の海外人脈は際立っていた。他にもアンソニー・グリーン、ホルスト・アンテス、ブリジット・ライリー、ポール・デイビスらが西村画廊の新作展の度に来日した。海外との信頼関係は、日本作家を世界に送り出すうえでも大きな力になる。西村画廊が扱っている人気彫刻家・舟越桂が九四年にニューヨークの超一流画廊、アンドレ・エメリックで個展を開催したとき、日本の美術界は驚いたものだが、これも西村さんのルートだった。
 近年は「日本でやっているんだから、日本の若手に力を入れたいと思うようになった」というわけで、舟越の他にも、画家の押江千衣子、小林孝亘、町田久美、樋口佳絵、彫刻家の三沢厚彦など有望な作家が目白押しである。長年、画廊を続けていく秘訣を聞くと、「長い時間をかけて信頼感を得ること」と返ってきた。これは画商に限らず、銀座で成功することの第一条件だろう。
 もう一つ、西村画廊のうれしい点を挙げよう。美術品は高額というイメージがあるが、数十万円クラスの若手の作品であれば一年間の分割払いで応じてくれること。「好きな人に作品を持ってもらいたいから、若い人でも何とか買えるようにね」。ぜひ足を運び、気に入った作品があったら、ざっくばらんに相談してみるといい。

取材・文=不二 徹

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