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熟年離婚を回避するには?

 「うちのサイがね!」「えっ、君のところ犀(サイ)飼ってるの?」「いやいや妻(サイ)のことやがな!」。ご存知、「いとし・こいし」さんの漫才の一節である。動物の犀(サイ)と妻(サイ)を取り違えたというギャグ。もっとも、稀に本当に犀のような奥さんに遭遇したこともあるのだが……。
 まず、私の場合は何と読んでいるだろう?妻ではなく女房と呼ぶことが多いように思う。気になって女房の語源を辿ると、「房」は「部屋」の意味だそうで、平安中期以降、女房は「私室を与えられた高位の女官」をさす言葉になったとある。
 私室こそ与えてはいないが、考えてみれば我家全体が彼女の私室のようなもの、時折帰宅する私など、ショート・ステイの旅人のような存在でしかない。しかも"高位"の女官である。「結婚した男女のうち、女性のほうを指す」妻という呼び方よりも、相手を敬う私の気持が十分に表われている。女房と呼んで正解だったようだ。
 私がパートナーの呼び名にこれほど神経を配るようになった背景には、最近とみに「熟年離婚」という文字を目にする機会が増えたことがある。2007年は、別名「熟年離婚の年」ともいわれる。年間27万組で推移する日本の離婚の75%、熟年離婚に至っては何と95%が妻の申し出によるのだとか。しかもそれが原因で自殺する夫の数は、6倍に増えるという。死別の場合が4倍増であることを考えると、死別よりむしろ離別の方が夫のダメージが大きいことが分かる。
 また、離婚された男性の平均寿命は、10.4歳短くなるというデータもある。そんなことになれば、120歳まで生きるつもりの私としては、110歳で極楽へいかなくてはならない。だが、それほどに、夫の方が結婚に依存する率が高いという事実だけは認識しておいた方がいい。

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